開発しちゃった!

高知のじっちゃんの今までの歩みです。

今回は塊状消石灰製造についての話です

 日本国には、石灰石が多く存在しています。鍾乳洞等は石灰石が自然の水で溶かされて出来た芸術品です。石灰石を1200℃で焼成すると生石灰が出来ます。生石灰の用途は、カーバイドの主原料となり、製鉄所ではスクラップの不純物除去に使用されます。生石灰は水と反応して発熱しながら粉末の消石灰が生成されます。

今回は塊状消石灰の製造で耐火物として利用する案を考えます。

数年前原子力発電所地震津波によって爆発事故を起こして、放射能が世界の海を汚し、空気を汚した不幸な事故が起こりました。狭い日本で40幾つかの原子力発電所が有ります。本当に安全なのか不安が一杯です。プルトニウム、ウランのメルトダウンは、1回起きれば取り返し出来ません。

続きを読んで下さい!!

石灰石は鉱物の中で2000℃以上の耐火性を持っていると言われています。

耐火物業界も耐火物として使用を試みましたが、水と反応する事がネックになってなかなか使用に踏み切れていないようです。

塊状消石灰は、石灰石焼成して生石灰を製造します。その生石灰は水と反応して発熱膨張しながら粉末の消石灰が出来ます。この操作を3回くらい繰り返しますと、塊状の消石灰が得られます(特許参照)

もし生石灰が2000℃以上に耐えられるとすれば、・・・

ここからが私の考えですが・・・・

この塊状消石灰原子力発電槽内の底部分に施行出来れば、プルトニウやウランがメルトダウンしても塊状消石灰耐火物の施工で少しの時間でも耐えられれば、今の安全管理の一つ追加と成ると考えました。

原子力専門の技術者の皆様は、どう考えますか??

研究開発してみませんか?その必要は無いですか?

原子力発電槽が強固な鋳鋼で出来ていたとしても、2000℃以上の溶融プルトニウムやウランには、耐えられません。今回の事故が物語っています。

私の考えは、甘いですか?

今の安全管理は、本当に安全と言えますか??

2000℃に耐えられる耐火物は生石灰以外に無いと思いますが・・・・

 

プラスティック製遊漁船底に付着する貝等の付着防止塗料の開発!

この実験は、18年前頃に行った。

友達は「イイダコ」と「クロダイ」が釣れる時期には、毎年釣りに興じている。

船は4人乗りの小さなプラスティック製で、動力は3馬力の船外機を取り付けている。3馬力でも船が軽いので、凄いスピードが出る。

満潮時は海水が入り込む河川に係留している。

たまにしか使用しないので、船底に貝等が付着して船底は貝の食害で、滑らかであった船底も凹になっている。船は水の抵抗が酷くなってスピードは出ない。

酷い時は、船底に穴が開く事も有ると言っている。

昔は毒性の塗料(凄い刺激臭がある)を船底以外には縦網等にも等使用していた。

今では、使用禁止となっている。販売もしていない。

 

開発実験が始まった!!

1・鉄板(10×30cm)に市販船底塗料(赤色)を塗って海に浮かべた。

2・プラスティック板に市販船底塗料(赤色)を塗って海に浮かべた。

3・1・に開発塗料(黒色)を塗って海に浮かべた。

4・2・に開発塗料を塗って海に浮かべた。

実験は2か月毎に貝の付着を確認した。

6か月目に、貝は付着していた。アオサも付着していた。

コンパネ板で、1・2・を強く擦った結果、

鉄板は塗料が剥げた。プラスティック板は貝の浅い穴が出来た。食害である。

3・4・は手の平で軽く擦ると、貝は外れて海底に落ちた。塗料は其の儘であった。食害を防いでいると思った。

 

実際にプラスティック船の底に、開発塗料を塗った。

船底は赤ではなく、黒色であって少し見えが悪いかな??

船を走らすと水の抵抗で貝は船から外れてしまう結果となった。

まあ・・・成功と言えそうだ!!

友達は今も黒色底の船で、釣りを楽しんでいる。

25年位前の開発です。溶鋼溶解炉の不定形耐火物補修材の開発です

上の写真は、不定形耐火物を高圧水で損傷部を補修している風景です。

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上の写真は、黄色い部分は電気炉の覗き窓から不定形耐火物を吹き付けている作業風景です。この温度は約1400℃前後です。パイプのような棒が横たわっています。このパイプの中を不定形耐火物が通っています。

鉄材の脱硫剤開発しましたけれども・・・・・・

30数年前ですが、鉄鋼、鋳物等の副資材製造販売をしていました!

鉄を作るには、鉄鉱石を溶解する『高炉」スクラップを溶解する「電気炉」が有ります。鋳物を作るには、スクラップを溶解する「アーク式電気炉」「高周波炉」「低周波炉」「キュウポラ」等が有ります。鉄鉱石やスクラップは、鉄以外の不純物だらけの原料を使用します。鉄材の品質を向上する為には、避ける事が出来ない作業工程が有ります。鉄を溶かした中の不純物として燐(P)硫黄(S)が有ります。燐はスラグとして除去できても、硫黄は容易に除去出来ない不純物です。

私が立ち合いテストした会社は大手会社でした。鉄鉱石から鉄を製造する工程の中に、脱硫装置を使った脱硫工程が有り、脱硫剤を作って立ち合いテストをしました。鉄材は皆さんご存知のように、船舶、新幹線とレ~ル、建築ビルの柱等、電車、自動車等沢山のものが存在しています。

何故脱硫装置まで作って脱硫しなければならないのか!

同じ部品で重量が重いより軽い方が良い!従来の強度が維持できるんなら、自動車も電車も新幹線も、軽いとエンジンは小さくなります。同じエンジンならスピードが出ます。品質が向上すれば、超特急も出来る事になりますよね!!!

圧延工程で硫黄が多く含まれると、すごい音で出して割れます。製品がスクラップに成る瞬間です。

鉄の中の硫黄分は、0.03%が当時では普通でした。それを0.01%にする為のテストだったのです。

脱硫剤の原料はカーバイド粉末です。危険物3類に属し。水と反応して爆発する材料です。当時は不活性ガス中で粉砕していましたが、危険な物質でした。

そこで私の開発です。

私の考えでは、脱硫装置を使って脱硫剤を吹き込んだ時、どの様にして脱硫剤を拡散するかを考えました。

開発結果は、粉砕中も不活性ガスは不要で、脱硫装置内では脱硫剤は激しく攪拌出来る方法を考え、実施しました。カーバイド粉末は、水の中に入れてもしばらくは水と反応せず水に浮いていました。これだ!!と思い立ち合いテストする事になりました。

でも、3チャージのテストで、すべてカウントバッグ(鉄中の分析装置)が、故障なのか?反応しなかったのです。

後で化学薬品で分析した硫黄成分は、0.002%が検出されました。皆さんは驚いています!!カウントバッグは硫黄成分は0.01%以下は分析出来ない装置だったのです。

私はニッコリ!!その場で注文を受けました

でも

自社に帰って上司に報告しましたが、製造許可は降りませんでした。

理由は、危険だから・・・・

私は説明しましたが・・・サラリーマンです。上司に逆らえません!!

実現できませんでした!! 残念です!!!

開発商品:イセエビ漁礁(イセエビのマンション)

昼の多くのイセエビは、岩場の狭い場所に生息して天敵から身を守っています。

夜になるとイセエビは、岩場から這い出て来て餌を求めて食べます。この時に縦網に絡まれて動けなくなっています。

通常のイセエビ漁は、縦網を岩場に何百mも張ります。網の引き上げで網が岩場に引っかかり破れます。漁師さんの仕事は、イセエビ漁獲と網の修理が殆どの様に見えました。

イセエビ漁礁は、なぜ透水コンクリートを使用するか?1回目のテストで生コンクリートでイセエビ漁礁を作り、1か月後に沈設してテストに入りました。しかし、沈設して1か月後に調査しました。漁礁は波に破壊され跡形もない状態でガッカリさせられました。

強度の強い透水コンクリートで漁礁を作りました.底部から1段ずつ作り上げてゆきます。イセエビの生息場所になる空間は、6#再生のみで作り、1個の漁礁が出来上がった後に取り除きます。


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出来上がったイセエビ漁礁です。沈設の為に漁港に運びます。

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イセエビ漁礁を一度沈めて引き上げると、大型のシャワーの様に水が流れ落ちます。透水コンクリートに特徴です。

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イセエビ漁礁を5個位並べて沈設すれば、縦網は50m程で漁獲できます。

高価な油を燃やして遠くの漁場で作業するよりも、港近くで漁獲すればいいのです。一度漁獲しても数日経つと、同じ数のイセエビが漁礁に入っています。イセエビは天敵から身を守る場所を常に探しているのです。

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上の写真は調査中です。

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上の写真は漁礁に着生した海藻です。

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イセエビが見えますか?

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上の写真は、イセエビ漁礁に内部です、6匹見えますが分かりますか?

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高圧縮強度の透水コンクリートの製造と施工

透水コンクリートとは、水を通すコンクリートであり、空間の多いカスカスのコンクリートをイメージします。

でも開発した透水コンクリートは、圧縮強度は250kg/cm2あって、自動車が上を走っても崩壊はしません。

今から32~3年前に高知市の歩道に赤いカラー石を上面に使った透水コンクリート歩道が有ります。目詰まりする事無く雨の日は道路は水が流れていても、歩道は雨が降っているようには見えません!!

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透水コンクリートの製法方法

ブロックは2段に分けて下槽は6#砕石を使用、上槽は4#珪砂を使用する。

これらの骨材には、+セメント+速硬剤+増強剤を混合して成形機(振動式)で成形する。振動時間は0.7秒とする。透水効果を出すためです。熟成室が無かったので、速硬剤を使用して、朝から製造が始まり、昼にはパレットに積み重ねていた。

施工方法

路面の上にバラスを入れて振動で詰める。その上面に6#砕石+セメント+速硬剤+増強剤を混合して水平に敷き詰める。

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その上にブロックを丁寧に並べる

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ブロックを並べ終わったら、ブロック状に水シャワーを掛けると、したの速硬剤や増強在、セメントが透水してきた水と反応して、透水コンクリートが出来る。

透水コンクリートの上に透水コンクリートブロックが敷き詰められているようになる。

雨が降ると、道路は水が光っているが歩道は湿っている様に見える。

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如何でしたか!!!

開発透水コンクリートがその後、別の商品で大活躍します!!!