開発しちゃった!

高知のじっちゃんの今までの歩みです。

通常の鋳物溶湯と不純物スラグ

56歳です。収入を得るために、1年間必死で開発研究を始めました。開発された商品は、商社の協力で販売に目途がたったので、小さな会社を立ち上げました。鋳物製造所で使用する取り鍋の擁壁耐火物に付着する不純物を防止する商品

の販売が始まりました。 

 

下の絵

通常の取り鍋に出湯している状態で、溶解は低周波炉または高周波炉もしくは、電気炉で溶解しています。

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下の絵

通常の溶解では取り鍋に注湯した場合、不純物であるスラグが取り鍋の擁壁(耐火物)に付着して取り鍋内の容積を狭めている。従って、このスラグはチャージを増す毎に増加し、ますます容積を狭めて目的の溶湯量が入らずに注湯ができなくなる。

 

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下の絵

上の絵の溶湯を注湯した後の取り鍋の状態である。

この付着スラグは、普通は作業員がハンマーなどで打ち削って除去してから使用する状態が続いている。

 

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下の絵

不純物スラグ付着防止剤(開発商品)を取り鍋に入れて、低周波炉等から受湯すると化学反応を起こして従来の不純物スラグの融点を下げる効果をもって、湯上に不純物スラグを浮上せしめて除去すれば、下の絵のようにスラグは付着しない。ただし、言葉上では付着防止剤ですが、実際は2mm前後のスラグが耐火物を覆って付着している。順次チャージ数を繰り返しても付着した2mm前後のスラグは増えも減りもしないため、一つの取り鍋で何チャージも連続的に使用できるメリットがある。

 

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